チェアアンパイアがつかない試合のガイドライン
 昭和63年3月1日 制定
 平成28年3月1日 改正 ※改訂部分

1. セルフジャッジの方法
  【プレーヤー・チームが判定とコールすることをセルフジャッジと言い、以下のとおり行う。】

1)サーバーはサーブを打つ前に、レシーバーに聞こえる声で、スコアをアナウンスする。
  プレーヤー同士、アナウンスによってその時点のスコアを確認する。

2)ネットより自分側のコートについて判定とコールをする。
  ボールがラインにタッチしたとき、
  あるいはボールを見失って判定できなかったときは「グッド」である。
  ボールとラインの間にはっきりと空間が見えたときは「アウト」または「フォールト」である。

3)判定とコールは、相手に聞こえる声と相手に見えるハンドシグナルを使って速やかに行なう。
  代表的なハンドシグナルは、
  人差し指を出してアウト、フォールトを示し、手のひらを地面に向けてグッドを示す。

4)「アウト」または「フォールト」とコールした直後に、プレーヤーが「グッド」と訂正した場合は、
  そのプレーヤーの失点となる。また「アウト」「フォールト」とコールし、レフェリーまたは
  ロービングアンパイアによってオーバールールされた場合もそのプレーヤー・チームの失点となる。
  ただし例外として、サーブされたボールがネットに触れたあとのフォールトを、
  「グッド」に オーバールールされた、あるいはプレーヤーが訂正した場合は
  そのサービスをやり直す。この場合に限って失点しない。
  「グッド」の判定を「フォールト」「アウト」とオーバールール された場合は、
  その「フォールト」「アウト」の判定が成立する。
  
5)ダブルスの判定とコールは、1人のプレーヤーが行えば成立する。
  しかし、ペアの判定が食い違った場合はそのペアで失点となる。
  ただし、ネット、ストラップまたはバンドに触れたサービスを、
  1人が「フォールト」、パートナーは「レット(イン)」とコールした場合は
  「(サービスの)レット」となる。

6)サービスのレットはレシーバーがコールする。
  誤ってサーバーがサービスのレットをコールしたときは、以下の判断がくだされる。
  1.そのコールによって、プレーが停止された場合は、サーバーの失点。
  2.そのコールに、レシーバーが同意した場合は、サービスのレット。
  3.そのコールにかかわらず、プレーが続きポイントが終了した場合は、ポイントが成立する。

7)インプレー中、他のコートからボールが入って来るなどの妨害が起こった場合は、
  「レット」とコールしてプレーを停止し、そのポイントをやり直す。
  妨害については、「試合で起こるQ&A Q1〜Q6」参照。

8)インプレー中、プレーヤーがラケット以外の着衣・持ち物を
  相手コート以外の地面に落とした場合は、
  それが1回目のときは、レットをコールしてプレーを停止し、そのポイントをやり直す。
  2回目以降、落とすたびにそのプレーヤーが失点する。
  レットのコールは、落とし物をしたプレーヤー・チームがコールすることはできない。 
  相手のプレーヤー・チームが妨害を受けたと判断した場合に限りコール出来る。 
  ただし落としたことがプレーに影響を及ぼしていない場合はポイントが成立する。


9)スコアがわからなくなったときは、双方のプレーヤーが合意できるスコアまでさかのぼり、
  それ以降のプレーで双方が合意できるポイントを足したスコアから再開する。
  合意できなかったポイントは取り消される。
  再開するとき、エンドとサーブは、合意されたスコアに準じる。
  ゲームスコアがわからなくなったときも、同様に処理する。
  再開するときのエンドとサーバーは、合意されたスコアに準じる。
  ただし、ゲームスコアが  訂正され、再開する場合のサーバーは、
  次の順のサーバーに交代しなければならない。  
  (同じプレーヤーが2ゲーム連続サーバーにはなれない。)

10)次の場合はレフェリーまたはロービングアンパイヤに速やかに申し出る。
  1.試合中、トイレ、着替え、ヒートルールなどでコートを離れたいとき
  2.相手プレーヤーの言動やコール、フットフォールト等に疑問、あるいは不服があるとき
  3.プレーヤー同士で解決できないようなトラブルが起こったとき

11)メディカルタイムアウトを取りたいときは、レフェリーまたは、ロービングアンパイアに申し出る。
   トレーナーのいない大会ではプレーヤーが手当てをすることができるが、レフェリーまたは、
   ロービングアンパイアによって、手当てを必要とする状態かどうか確認後、
   その許可を得て3分以内に処置を行う。

12)試合終了後、勝者は大会本部に試合ボールを届け、スコアを報告する。


試合で起こるQ&A
Q1,インプレー中、他のコートから、ボールが転がって来た場合
  プレーゾーンにボールが転がってくるなど、プレーヤーのプレーに妨害が起こった場合、
  レット(ポイントのやり直し)になる。
  ただし、レットがコールされた時に、次の状況が起こった場合は、
  レットは取り消されそのポイントは成立する。
  1.レットがコールされる前に打たれたボールが、コート内に正しく入らなかった場合は、
    そのボールを打ったプレーヤーは失点する。
  2.レットがコールされる前に打たれたボールが、
    明らかなウイニングショットまたはエースとなった場合は、
    そのボールを打ったプレーヤーの得点となる。
    ポイントが終了したあとで、インプレー中に妨害があったとして、
    ポイントのやり直しを要求することはできない。
 
Q2,第2サービスの前に、他のコートから、ボールが転がって来た場合

  第2サービスのモーションの前に、足元へ隣のコートからボールが転がってきた場合、
  妨害されたとは判断しない。
  ただし、サーバーが第2サービスのモーションに入った後に、ボールが入ってきた場合、
  プレーを妨害したとして、第1サービスからポイントをやり直す。

Q3,インプレー中、プレーヤーが帽子を地面に落とした場合
  落としたのがその試合で1度目なら、レット(ポイントやり直し)がコールされる。
  その際 チェアアンパイアは、「今後落し物をしたら、その度に失点になります」、
  とプレーヤー(ペア)に伝える。2度目以降落し物をした場合、故意による妨害と判断し失点する。
  ラケットを落とすこと、シューズが脱げることは妨害に当たらない。
  ただし、レットがコールされたときに、下記の状況が起こった場合は、レットは取り消され、
  そのポイントは成立し、妨害はなかったと判断する。
   1. ボールがコート内に正しく入らなかった場合は、そのボールを打ったプレーヤーは失点する。
   2. コート内に正しく入ったボールがウイニングショット又はエースであったら、
     そのボールを打ったプレーヤーの得点となる。

Q4,インプレー中、コート上にあるボールを蹴飛ばした場合
  第2サービスからのインプレー中、第1サービスのフォールトのボールを誤って蹴飛ばした場合、
  チェアアンパイア(チェアアンパイアのつかない試合では相手プレーヤー)が妨害と判断した場合
  「レット」をコールできる。2回目以降はその度に相手への故意による妨害となり失点する。

Q5,インプレー中、シングルス・スティックが倒れた場合
  インプレー中、シングルス・スティックが倒れる、ストラップの止め金が外れるなど、
  ネットの高さが正常でなくなった場合、レット(ポイントのやり直し)になる。
  ただし、レットがコール されたときに、下記の状況が起こった場合は、レットは取り消され
  そのポイントは成立する。
   1.ボールがコート内に正しく入らなかった場合に限り、
     飛んでいるボールがネットした場合 はポイントをやり直す。
   2.コート内に正しく入ったボールがウイニングショットまたはエースであった場合、
     そのボールを打ったプレーヤーの得点となる。
     第1サービスがフォールトし、第2サービスが打たれるまでにネットの高さが
     正常でなくなった 場合は、ただちに正常な高さに戻し、ポイントをやり直す。

Q6,インプレー中、コート外からの「アウト」のコールで、プレーを止めた場合 
  プレーを止めたプレーヤーの失点となる。
  観客のたてる声や音は、通常では妨害の理由には ならない。
  再発防止のために、適切な対応をとる必要がある。